RACE RESULT

KYOJO CUP

第3戦 富士スピードウェイ

第2戦 予選・スプリント(9月5日・曇り/セミウェット)

予選レポート

天候に翻弄された第3戦で松井沙麗が5位入賞、さらなる飛躍に向けた大きな一歩を踏み出す

KYOJO CUPはシーズン折り返しとなる第3戦を迎えた。KeePer KONDO RACINGから出走する松井沙麗選手は、シリーズ最年少かつルーキーながら2大会連続で入賞を獲得。ランキングでは9位につけていたものの、自身の望む結果を得られていない状況に大きな焦りと不安を抱いていた。しかし、9月3日(木)から行われた6本の練習走行では、3本の走行枠でトップタイムを記録。想定外の結果に計測機器の故障を疑ったというが、失っていた自信を少しだけ取り戻して第3戦に臨んだ。

5日(土)午前の公式予選は曇り空の下で開始された。前日までの降雨の影響を受けて走り出しはセミウェットコンディションとなったものの、その後は路面状況が徐々に改善。スリックタイヤを装着した3号車 KeePer KONDO RACING KC-MG01とともにアタックに挑んだ松井選手は、刻一刻と変化する路面状況に翻弄されつつも周回を重ねる毎に着実にタイムを削っていった。

後半を迎えてもタイムの更新は続き、一時は4番手に浮上する。最後のアタックでは1分46秒752をマークし、首位から0.646秒差の6番手で予選を終えた。今季最高位を獲得した松井選手だったが「ハーフウェットでのドライビングはまだまだ磨く必要がある」とコメント。走行経験が少なく、苦手意識のあった路面状況下ではベテラン達との経験値の差を感じており、学びと悔しさの残るセッションとなったようだ。

午後を迎えても上空は雲に覆われ、10周のKYOJO Sprintは雨上がりのひんやりとした空気のなかで行われた。コースの大半はドライとなるも一部にはウェットパッチが残り、松井選手はわずかに濡れたグリッドからスタートを切ることに。そんななかでも順調な動き出しを見せたが、目の前の車両がエンジンストールを喫したあおりを受け、ポジションアップのチャンスを失ってしまう。ただし順位は落とすことなくジョアンヌ・チコンテ選手とバトルを展開し、ダンロップコーナーでは5番手に浮上。しかし3周目にポジションを奪われ、再び6番手となった。

松井選手の背後には第3戦のSprintを制したベテランの三浦愛選手が迫り、5周目のGRコーナーではバトルが勃発。サイド・バイ・サイドに持ち込まれるも、死力を尽くして順位を守った。翌周のGRコーナーでも三浦選手の猛攻を受けるが、松井選手はここでもポジションを死守。背後には佐藤こころ選手も迫り、ひとつのミスで順位を大きく落とす状況となるも2周連続でバトルに競り勝ち、元王者の猛追を退けてみせた。

その後は7番手を争う2台が順位争いを展開し、松井選手と後続車両の間合いはやや開くかたちとなるが、順位を上げた佐藤選手が少しずつ背後に接近。10周目に先行を許した松井選手は最後までポジション奪還を試み、今季最高位となる7位を獲得してSprint初入賞を飾った。

3号車 松井沙麗選手のコメント

松井沙麗 PHOTO

(結果に対して)嬉しさはなく、悔しい気持ちしかありません。スタートでは前のクルマがストールし、避けるために減速することになりましたし、自分の走りが1周もできませんでした。みんなよりも圧倒的に経験が浅く、マシンの動きはカートとまったく違うけれど、周りにはファンの方達がたくさんいる。そういった環境下で自分の走りをするのはすごく難しかったです。F1チームの元育成ドライバーという肩書きをニュースで使っていただいているので、そろそろ本当に結果を出さなければ『松井沙麗は速くない』と思われてしまう不安とプレッシャーがありました。そういった意味では、緊張感はこれまでの2レースよりも圧倒的に大きかったです。だけど今日は今日、明日は明日でまったく別の日ですし、天気もどうなるかわかりません。私は昨日の自分を超えることを大事にしているので、明日は今日の自分を超えられるようにベストを尽くします

予選結果

Pos. No. MACHINE DRIVER TOTAL TIME GAP
1 39 OPTIMUS CERUMO ・INGING KC-MG01 富下 李央菜 1’46.106
2 86 Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01 下野 璃央 1’46.252 0.146
3 36 SCS TOM’S KYOJO KC-MG01 斎藤 愛未 1’46.294 0.188
6 3 KeePer KONDO RACING KC-MG01 松井 沙麗 1’46.752 0.646

スプリント結果

Pos. No. MACHINE DRIVER LAP TOTAL TIME GAP
1 39 OPTIMUS CERUMO ・INGING KC-MG01 富下 李央菜 10 17’45.932
2 86 Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01 下野 璃央 10 17’47.043 1.111
3 36 SCS TOM’S KYOJO KC-MG01 斎藤 愛未 10 17’49.786 3.854
7 3 KeePer KONDO RACING KC-MG01 松井 沙麗 10 17’54.135 8.203


第2戦 決勝(9月6日・雨/ウェット)

決勝レポート

翌6日(日)は朝から本降りの雨となり、15周のKYOJO Finalは天候の悪化が予想されたために当初の予定から約1時間前倒しで開始。セーフティカーの先導でスタートが切られた。水しぶきと雨で前後の視界が遮られ、ブレーキングの目印にしようとしていたコースサイドの看板でさえも見えない状況に松井選手は驚きと不安を抱いたものの、「昨日のような悔しい思いはしたくない」と気持ちを切り替えて4周目のリスタートに臨み、ダンロップコーナーでは佐々木藍咲選手をパス。6番手に順位を上げた。

その後は前方の佐藤選手に引き離されるかたちとなるも、12周目にオーバーテイクのチャンスが到来。ストレートで佐藤選手の背後にぴたりと着いた松井選手はGRコーナーでイン側から仕掛け、サイド・バイ・サイドのバトルに持ち込むことに成功する。続くコカ・コーラコーナーでは、フォーミュラ経験が1年多い佐藤選手が巧みなブロックをみせたものの、アウト側にラインを外してコースオフ。松井選手はこの隙を見逃すことなく一気に佐藤選手をかわし、5番手に浮上してレースをフィニッシュ。雨が強弱を繰り返す難しいコンディションのなかで2台をオーバーテイクし、第3戦にしてトップ5入りを果たした。

3号車 松井沙麗選手のコメント

松井沙麗 PHOTO

佐藤選手がミスしなければ後ろに抜かれていたと思います。ただ、ミスしたところでしっかり順位を上げられたことが5位を獲得できた理由だと思うので、そこは少なからず自信につながりました。今日はセクター3がすごく遅かったです。抜かれたくない気持ちが先走り、後ろを気にしすぎてしまいました。けれどセクター1、2ではファステストと遜色のないタイムだったので、コーナーの研究や(レーシングカートでの)これまでの雨の練習が活きたのだと思います。やはり悔しい気持ちが大きいのですが、ベストポジションで終われたこと、初めての雨のバトルでしっかり抜けたことは素直に嬉しいです。週末をとおして見ると、大きな成長があったポジティブなレースウィークだったと思います。1戦目から少しずつ順位を上げることができているので、たくさん経験を積んで努力し、次戦では表彰台に乗りたいです

決勝結果

Pos. No. MACHINE DRIVER LAP TOTAL TIME GAP
1 86 Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01 下野 璃央 15 33’22.737
2 39 OPTIMUS CERUMO ・INGING KC-MG01 富下 李央菜 15 33’25.497 2.760
3 36 SCS TOM’S KYOJO KC-MG01 斎藤 愛未 15 33’26.115 3.378
5 3 KeePer KONDO RACING KC-MG01 松井 沙麗 15 33’38.554 15.817

PHOTOギャラリー

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