RACE REPORT

SUPER FORMULA

第2戦 モビリティリゾートもてぎ

第2戦(4月5日・曇り/ドライ)

予選&決勝レポート

ルーク・ブラウニングが予選21位から大躍進の4位入賞

1大会2レース制で行われる2026年全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)の開幕大会。第2戦の予選・決勝は曇天のもとで行われた。予選は前日の雨が路面に残り、笹原右京選手がQ1A組に出走し、トップと約0.9秒差の11位でQ2進出ならず。B組に出走したルーク・ブラウニング選手も11位で、こちらもQ2に駒を進めることは叶わなかった。2台とも、連続周回の中で狙っていたタイヤ内圧に合わせることが難しかったようで、ブラウニング選手はアタックラップのセクター1で自己ベストタイムを更新していたものの、続くセクター2以降ではわずかにマシンを滑らせタイムロス。結果、ウォームアップから徐々にペースを上げていたラップのタイムが採択され、Q1突破を逃すことに。それぞれが前日の第1戦と比べてマシンパフォーマンスの向上を感じていただけに残念な結果だったが、短いインターバルで迫る決勝に向けて意識を切り替えていく。

春らしい温かな日差しには恵まれなかったが、併催レースが行われている間に路面は完全に乾き、ドライコンディションで決勝レースはスタートした。オープニングラップでは中団で接触アクシデントがあり5コーナーからS字付近では混乱が起きるが、ブラウニング選手も笹原選手もこれをうまく回避。笹原選手はこの混乱に乗じて15番手まで大きくポジションを上げてオープニングラップを終えると、入賞圏内を目指してプッシュしていく。タイヤ交換のタイミングは10周目からで、笹原選手は13周終了時点と早めのピットインを選択。後半スティントはフレッシュタイヤでペースアップを試み、16周目には1分32秒台の自己ベストタイムを記録すると、そこからは懸命に前を追いかけていった。ただ、周りとのペース差はそれほどなく、なかなかギャップは縮まらない。それでも最後までプッシュを続けた笹原選手は最終ラップで1分32秒588とベストタイムを更新。予選順位から1ポジションアップの21位でチェッカーを受けた。

ブラウニング選手も笹原選手同様にスタートからオープニングラップで数台をかわして18番手にポジションアップ。序盤には、昨年のシリーズランキングで4位に入った実力者とサイドバイサイドのバトルを展開した。クロスラインを取りながらの攻防は、最終的には相手に軍配が上がったものの、ポジションを明け渡した後もブラウニング選手はしっかりと食らいついていく。レースは中盤に入り、各車が続々とピットインへと舵を切る中、ブラウニング選手はステイアウトを選択。タイヤが摩耗し周囲のペースが徐々に落ちていく中、ブラウニング選手はラップタイムを維持するどころか、ガソリンが消費されてマシンが軽くなっていくにつれペースを上げてきたからだ。1台、また1台とライバルたちが後ろに下がり、30周目には暫定トップに浮上。ブラウニング選手のペースはここからさらに上がり、33周目には、ここまでロングディスタンスを走ってきたタイヤで出したタイムとしては驚異的な1分31秒870をマークした。結局、ブラウニング選手はファイナルラップに入る直前の36周終了時点でピットイン。ピットロードを通過している間にトップ3には先行されたが、4番手でコースに復帰するとそのポジションを守り切ってチェッカー。21番グリッドから驚異的なポジション回復の4位フィニッシュでスーパーフォーミュラ初入賞を遂げた。

予選結果

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2
1 6 DOCOMO DANDELION M6Y 太田格之進 1’31.158 1’30.369
2 39 TEAM MUGEN 大湯都史樹 1’31.805 1’30.623
3 1 AUTOBACS MUGEN 岩佐歩夢 1’31.742 1’30.637
21 3 REALIZE Corporation KONDO ルーク・ブラウニング 1’32.260
24 4 REALIZE Corporation KONDO 笹原右京 1’32.292

参加台数:24台 出走台数:24台



決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS Best Time
1 6 DOCOMO DANDELION M6Y 太田格之進 1:00’49.123 23 1’31.885
2 38 SANKI VERTEX CERUMOINGING 阪口晴南 0.958 28 1’31.379
3 14 NTT docomo Business ROOKIE 福住仁嶺 13.210 34 1’31.888
4 3 REALIZE Corporation KONDO ルーク・ブラウニング 20.345 33 1’31.870
21 4 REALIZE Corporation KONDO 笹原右京 59.633 37 1’32.271

参加台数:24台 出走台数:24台 完走台数:22台

FASTEST LAP

No. TEAM LAPTIME
38 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 1’31.379 (28 / 37)

近藤監督のコメント

近藤監督 PHOTO

今日のルークは本当に素晴らしかったですね。最後までペースが全く落ちないどころか、かなり周回数のいったタイヤでベストタイムも更新しました。エンジニアもタイヤ交換のタイミングを引っ張るという話はしていましたが、本人も「もう1周」「あと1周」と(タイミングを)延ばしたがっているようでしたから、本当に乗れていたんでしょう。笹原に関してはクルマのペースがいまいちでしたが、チームとしてはルークのデータがあるので、そういう意味ではオートポリス戦にもうまくつなげることができると思いますし、次戦2人の活躍に期待しています。

3号車 ルーク・ブラウニング選手のコメント

ルーク・ブラウニング PHOTO

予選では前のポジションを得ることができませんでしたが、最終的には4位でフィニッシュできたので、非常に良い1日になりました。チームの仕事も素晴らしく、こんなに良いパフォーマンスで日曜日のメインレースを終えることができて、本当にうれしいです。私はこのカテゴリーのルーキーですから、今日のレース終盤で示せた強さは驚くべきものでした。これまでいろいろなカテゴリーに出て様々なタイヤを経験してきているので、マネジメントには自信がありました。それが役に立ったと思います。エドやチームのみんなが一生懸命準備してきてくれたことがうまくいったことも良かったです。ファンの応援も心強かったですね。

4号車 笹原右京のコメント

笹原右京 PHOTO

予選ではコンディションに上手く合わせられずにタイムが出せなかったのですが、クルマのバランスだとかそういうパフォーマンスに関しては、メカさんたちは夜中の3時ぐらいまで頑張ってくれて昨日と比べて見違えるぐらい良くなっていました。Q1を通過できる手ごたえがあったので残念です。決勝は、昨日と変わらずペースが悪く、非常に苦しい37周でした。ただチームとしてはルークがスイートスポットを見つけたようですし、僕の方は考え方を変えれば「これはだめなんだ」という確実なものを見つけられたと思えば、次戦のオートポリスはもてぎとはキャラクターの違うサーキットですので、切り替えて、集中していきたいと思います。

3号車 エド・リーガンエンジニアのコメント

ルーク選手のペースは驚くべきものでしたね。正直に言えば、ピットインのタイミングは、セーフティカー(SC)が出るのを待っていた部分もあります。でも彼がペースキープ、いいときには自己ベストを更新しながら後続との差を広げていたので、できるだけ引っ張る作戦に出ました。後ろで蓋をしてくれたクルマがあったことも助けになりましたが、あの集団の前に出ることができたのは嬉しい驚きでした。予選はうまくいきませんでしたが、決勝での巻き返しは本当に素晴らしかったです。

4号車 コシモ・プルシアーノエンジニアのコメント

予選はところどころにウエットパッチが残るダンプコンディションでしたので、すぐにコースインしてとにかく周回を続けるというプランでしたが、想定した内圧にならず、それで本来の速さを出せずにタイムを削っていくことができませんでした。レースに関してもペース不足だったことは明らかで、これについてはこれから調査し、分析しなければなりません。非常に厳しいレースウィークとなってしまいましたが、なんとか立て直して次戦に臨みたいと考えています。

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