RACE REPORT

SUPER FORMULA

第5戦 鈴鹿サーキット

第5戦(5月24日・晴れ/ドライ)

予選&決勝レポート

それぞれに苦しい状況ながら、前進を信じて鈴鹿大会を戦い抜く

全日本スーパーフォーミュラ選手権の3大会目、鈴鹿サーキットを舞台にした第4・5戦は、5月24日(日)に第5戦の予選と決勝が行われた。第4戦が行われた23日(土)はあいにくの天候でレース途中には雨も落ちてくる空模様だったが、この日は朝から穏やかな天気。公式予選が行われた午前中はやや雲が多かったものの、午後には日差しが戻り、初夏の陽気のもとで国内最高峰の熱い戦いが繰り広げられた。

第4戦は、ルーク・ブラウニング選手が雨を味方につけて4位入賞だった一方、笹原右京選手は車両の振動に悩まされ途中でリタイアを余儀なくされ、諸手を挙げて喜べる1日とはならなかった。チームは総出で笹原選手の車両をチェック。『第5戦こそは……』という意気込みで公式予選を迎えた。

笹原選手はQ1のA組に出走。まずはセッション開始と同時にコースに入りコンディションチェックを行うと、ピットに戻りタイヤを交換。2周のウォームアップラップを挟んでアタックに向かった。1分38秒596は、同じような気温と路面温度だった22日(金)のフリープラクティスでの自己ベストタイムを更新したが、順位は10番手。Q2進出には届かなかった。B組に出走したブラウニング選手は、アタックラップのデグナーカーブではみ出してしまい、走路外走行の判定を受けてしまう。タイムは抹消され、こちらもQ1で予選を終えることに。午後の決勝レースは、笹原選手が19番グリッドから、ブラウニング選手は22番グリッドからスタートすることになった。

決勝レースは定刻にスタート。ブラウニング選手はタイミングのいい蹴り出しで、目の前で出遅れた1台をかわしてポジションアップに成功すると、S字コーナーで笹原選手もオーバーテイクする。このオープニングラップでは中団グループ複数台が絡むアクシデントがシケインで発生したが、ブラウニング選手はコースをはみ出しながらも回避。さらにホームストレートに戻ってきたところで1台をかわし、2周目に入るところまでで7ポジションアップを果たした。タイヤ交換のタイミングはできるだけ引き延ばす作戦で、結果的には29周を終えるところまで引っ張った結果、14番手でコースに戻り、そのままフィニッシュ。ポイント圏内には届かなかったが、コース上でのバトルも披露し8ポジションアップで鈴鹿での戦いを終えた。

一方の笹原選手も、オープニングラップの混戦をすり抜け、ブラウニング選手に続いて16番手までポジションを上げたものの、第4戦でも悩まされたバイブレーションが今回も悪化。視界も確保できない状況で、11周目にピットインを選択する。それでも、「実際に走る中で、できるかぎりのことをやろう」と、再度コースイン。バトルを繰り広げているライバルたちに水を差すことは避けながらも、コース上での走行でデータを得るため周回を重ねた。しかし、それも数周。14周を終えたところで再びピットへと戻り、そのままガレージインしてレースを終えることになった。

予選結果

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2
1 14 NTT docomo Business ROOKIE 福住仁嶺 1’37.769 1’37.605
2 1 AUTOBACS MUGEN 岩佐歩夢 1’37.501 1’37.765
3 5 DOCOMO DANDELION M5S 牧野任祐 1’38.051 1’37.914
19 4 REALIZE Corporation KONDO 笹原右京 1’38.596
22 3 REALIZE Corporation KONDO ルーク・ブラウニング 1’45.418

参加台数:24台 出走台数:24台



決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER TIME/DIFF LAPS Best Time
1 14 NTT docomo Business ROOKIE 福住仁嶺 55’58.747 31 1’40.574
2 1 AUTOBACS MUGEN 岩佐歩夢 0.240 31 1’40.569
3 6 DOCOMO DANDELION M6Y 太田格之進 0.620 31 1’40.250
14 3 REALIZE Corporation KONDO ルーク・ブラウニング 29.252 31 1’40.294
4 REALIZE Corporation KONDO 笹原右京 D.N.F 14 1’42.840

参加台数:24台 出走台数:24台 完走台数:23台
規定周回数 31Laps

FASTEST LAP

No. TEAM LAPTIME
7 KDDI TGMGP TGR-DC SF23 1’39.864 (31 / 31)

3号車 ルーク・ブラウニング選手のコメント

ルーク・ブラウニング PHOTO

なんとか予選順位を上げようと頑張った結果のミス。それに尽きますね。クルマのパフォーマンスも、上位陣と比べるとまだまだなのだろうと思っています。レースのストラテジーもその予選結果を受けて、挽回のために取れる策の一つでした。ペースも期待したほどではなかった。こういうレースも時にはあります。頭を切り替え、さらに前進していけるように努力するのみです。

4号車 笹原右京のコメント

笹原右京 PHOTO

チームの皆さんが、本当に寝る間も惜しんで車両の隅々まで確認してくれたのですが、残念ながら症状は変わらず、むしろ手がしびれるほどになってしまっていました。(振動の)出方が変わったり、いろいろ細かい違いはありますが、起きていることはあまり変わっていません。他の選手のレースを壊さず、迷惑をかけないようにということを念頭に置いて、テストできることもトライしてみたのですが、解決に近づくことはできませんでした。ここから次のレースまでは時間があります。その間に一つ一つ、すべてを確認していくしかない。こういう状態で辛いのはチームも一緒だと思うので、僕もできることは100%、チームとともにやっていきたいと思っています。

3号車 エド・リーガンエンジニアのコメント

もてぎ大会のように予選で後方に沈んでしまったので、我々にできることはライバルチームと違う戦略を試すことだけでした。ですからピットインのタイミングを引き延ばしたのです。ルーク選手のペースは良かったので後続とのギャップも広げていたし、もてぎ大会のように我々にとっていいことが起きることを期待したのですが、展開が味方してくれることはありませんでしたね。22番手スタートからポジションアップは果たしましたが、理想的なレースではありませんでした。やはり課題は予選です。最初から上位争いに加われる位置で戦いたいですね。

4号車 コシモ・プルシアーノエンジニアのコメント

できる限り細かく車両を確認したのですが、一晩で原因を突き止めることはできませんでした。これまでずっと悩まされてきたバイブレーションですが、この週末は特に難しい状況になってしまったのが非常に残念です。笹原選手の本来の力を発揮できるシチュエーションを1日でも早く取り戻せるよう、努力を続けていくだけです。

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